GOURMET*


WINE

あの大統領も愛した、
ホワイトハウス御用達ワインとは!?


アメリカ政府の公式晩餐会やホワイトハウスで、60 年以上贔屓にされてきたカリフォルニアワインがある。それがついに今年、待望の日本本格上陸を果たした。さて、いったいどんなワインなのだろうか!?



1976年、“パリの審判”というワイン業界を震撼させる大事件が起きた。これは、当時ワイン業界を牛耳っていたフランスワインと、まだ後進にすぎなかったカリフォルニアワインを目隠しで試飲するという大胆な企画。結果は大方の予想に反して、カリフォルニアワインが首位を独占した。これを契機に、カリフォルニアワインの実力を世界が認めることになったとされている。しかしそれより前から、密かに世界の要人たちの舌を満足させてきたカリフォルニアワインがあるのをご存知だろうか。それがBVの愛称で知られる、〈ボーリュー・ヴィンヤード〉だ。

創業は1900年。ボルドー出身のジョージ・デ・ラトゥールによってナパ・ヴァレーに開かれた。そのプロパティをはじめて見た彼の妻が「Quelle beau lieu(なんて素晴らしい場所なの!)」と感嘆の声を漏らしたことから、その名がついた。禁酒法時代にも、教会用ワインを造ることを認可された数少ないワイナリーのひとつ。BVが注目を集めるようになったのは、伝説のワインメーカー、アンドレ・チェリチェフを招聘してから。1939年、彼の手による“ジョージ・デ・ラトゥール・プライベート・リザーブカベルネ・ソーヴィニヨン”を世に送り出すと、翌年にはホワイトハウス御用達ワイナリーに指定されたのだ。

以来70年以上、BVは政府公式晩餐会やホワイトハウスで提供されてきた。アメリカ歴代大統領はもちろん、エリザベス女王やハッサン2世といった歴史に名を残す要人に振る舞われた記録も残る。これまでBVが日本で知る人ぞ知る存在だったのは、ほぼ流通がなかったから。アメリカ歴代大統領が愛したホワイトハウス御用達ワイン、是非お試しあれ!




禁酒法時代も生き抜いた名門ワイナリーは、現在1100エーカーの自社畑を所有している。これはナパ郡で3番めの大きさ。ゆえに、ラインナップも多彩に揃う


Georges De Latour Private Reserve

[ジョージ・デ・ラトゥール・プライベート・リザーブ]

レジェンドのお墨付きは
ナパ初のカルトワイン!

BVの顔ともいえるフラッグシップワイン。稀代のワインメーカー、アンドレ・チェリチェフが手掛け、1939年にはじめてリ リースされた。ナパ・ヴァレーで最初の“カルト”カベルネワインとされている。




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トレジャリー・ワイン・エステーツ・ジャパン
03-5777-0596
www.twejapan.com

文=真下武久

2017-10-31