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2018.05.21

ドライブは楽し! Vol.36
スーパーラグジュアリー! だけど“お得感”もあり⁉

ラグジュアリーSUVの中でも高級感で抜きん出た魅力を放つ〈ベントレー〉ベンテイガ。リッチさはキープしつつ、よりお手頃になったV8の実力とは⁉

 


[ベントレー ベンテイガV8]
BENTLEY BENTAYGA V8




ブランドのイメージというのは下げるのは簡単でも上げるのは相当難しい。たとえば、メゾン系アパレルブランド。彼らはセカンドラインとして安価なブランドを立ち上げ、すそ野を広げるのが得意だ。メインとなるブランドをそのままに、よりカジュアルにしたりスポーティにしたりしてサブブランドを上手に育てている。若いターゲットを囲いこむことで、いずれメインブランドに取りこもうという算段を持ちながら。

それをそのままクルマ業界に置き換えるのは難しいが、確かに小型車専門メーカーが上のクラスを成功させるのは至難の業で、国籍を問わず様々なメーカーが苦渋を味わってきた。それに対し、かつてSクラスとEクラスしかなかった〈メルセデス・ベンツ〉は、今日コンパクトカーでも成功し、上手に拡大路線を歩んでいるのはご存知のとおり。



なぜそんな話をするかは、ここで取り上げる〈ベントレー〉と関係する。注目は写真のベンテイガV8。〈ベントレー〉の中で最も新しいモデルだ。

実はこのクルマ、最初はW12型エンジン、つまり12気筒を積んで登場した。“ベントレー=12気筒”という図式があるかないかは知らないが、各モデルこの法則に沿ってラインナップを構築しているようだ。コンチネンタルGTもフライングスパーもはじめに12気筒が登場して、V8が追加される格好だ。



なにが言いたいかというと、ここにも冒頭に記したブランドの法則が成り立っている気がする。まずはトップレンジのW12を提供し、その後それよりアフォーダブルなV8で、マーケットを拡大しようとしているようなのだ。もちろん、〈ベントレー〉というウルトララグジュアリーなブランドの傘の下での話なので、もしかしたらそこに差異はないかもしれない。とはいえ、はじめにV8を出してからW12を追加するのとでは、イメージがかなり異なる。



さらにいうと、ベンテイガV8は価格設定がすごい。W12エンジン搭載のベンテイガが2739万円なのに対し、V8は1994万6000円。その差740万円以上。イメージ的にも2000万円未満と3000万円に近い値札でV8にお得感を強く感じる。ちなみにエンジンパワーはV8が550psなのに対し608ps。どちらもスーパーであることに違いはない。というか、この領域になると上も下もない。いずれにせよ選択肢が増えたことはいいことだ。


他にもある!
このクルマの楽しみ方&使い方

ウルトララグジュアリーブランドの〈ベントレー〉。でもって、トレンド真っ只中のSUVなのだからベンテイガが人気にならないわけがない。2016年の発売から順調に販売台数を稼いでいる。そして、今回のV8エンジン搭載なのだから、それが加速するのは必至。パワーの面で4気筒少ないデメリットはあるが、それを上回る魅力も存在する。

具体的には省燃費と二酸化炭素排出量の低減。燃費はW12の7・6㎞/Lから8・7㎞/Lへ15%向上。走り方にもよるだろうが如実に数値に表れている。しかもその背景にアイドリングストップ機能と気筒休止システムがあることも見逃せない。〈アウディ〉を中心としたグループの英知が採用されているのだ。

最高出力は前述したとおりW12からマイナス58psで、0︱100㎞加速はプラス0・4秒、最高速度はマイナス11㎞/hとなる。まぁ、この差をどう見るかは個人の見解だが、どちらにせよ超弩級だ。このほかでは、エクステリアとインテリアで充実したオプションが用意されている。イメージ的にスポーティなテイストの強いものが多いのは、ターゲットを若く設定したからだろうか。

ただ、今回量産車で世界最大サイズのカーボンセラミック・ブレーキをオプション設定している事実もある。雰囲気だけでなく実際にスポーティな走りをするのは言わずもがなだ。

 


ココにもソソられる!

〈01 運転席〉伝統とモダンテクノロジーの融合



ダッシュボードはW12と共有する。ここから新世代となったインターフェイスはデジタル化が進んでいるのがミソ。とはいえ、細部に伝統的な匠の技が垣間見られる。シフトレバー、ドライブセレクター、そのどれもが調度品のような仕上がり。

〈02 フロントホイールカーボンディスク〉隙間から見える景色も普通じゃない!



ホイールは21インチが標準、20インチと22インチがそれぞれオプション設定される。大径はもはやデフォルトで乗り心地も悪くない。ホイールの隙間から見える大型ブレーキローターとキャリパーが、このクルマが只者でないことを物語る。

〈03 後部座席〉当然ですがリアシートも快適!



3mに届きそうなホイールベースが広々したキャビンを形成した。おかげでリアシートの足元スペースは余裕。足を組んで座ることもできる。リアは3名がけがデフォルトだが、センターをコンソールにしたリムジンスタイルが正解のようだ。

Information

SPECIFICATIONS
BENTLEY BENTAYGA V8[ベントレー ベンテイガV8]
●全長×全幅×全高:5140×1998×1742㎜
●ホイールベース:2995㎜
●車両重量:2395kg
●エンジン:4ℓ V8 DOHCツインターボ
●トランスミッション:8速AT
●最高出力:404kW(550ps)/6000rpm
●最大トルク:770Nm/1960-4500rpm
●駆動方式:全輪駆動(40:60)
●定員:5名
●税込み価格1994万6000円
TEL:70120-97-7797(ベントレー コール)

雑誌Safari6月号 P262・263掲載

文=九島事務所 text : Kushima Office
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