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2017.01.23

ドライブは楽し!
【Vol.21】なれるものならジェームズ・ボンド! アストンマーティン DB11

アストンマーティン DB11 スパイになるのは無理だけど、007には憧れる。ならば、今乗るべきは〈アストンマーティン〉DB11。追うか追われるか。そんなスリリングなドライブも楽しい!? アデルの曲「スカイフォール」をダウンロードして、プレイリ…

アストンマーティン DB11

スパイになるのは無理だけど、007には憧れる。ならば、今乗るべきは〈アストンマーティン〉DB11。追うか追われるか。そんなスリリングなドライブも楽しい!?

アデルの曲「スカイフォール」をダウンロードして、プレイリストに追加したのはいつだっただろう。時間が経つのは早いもので、映画007最新作『スペクター』を観たのもずっと前の気がする。印象的だったのは、そこに登場したボンドカーだ。名前は〈アストンマーティン〉DB10。かなりクールなデザインの持ち主であった。

で、そのクルマが撮影後に3億9000万円で落札されたらしい。劇場車というプレミアムがついたとはいえ、恐るべき価値の高さ。まぁ、未来永劫その価値が下がることはないだろうから、これも投資と考えればいい商材なのかもしれませんがね。

という背景もあってか、10番は欠番になった。市販車がDB9だから、その次期型をティザーで見せるプロモーションかと思ったが、事実はそうではなく、DB11が登場した。でもって、写真のクルマがそれ。いやいや、かっこいいではないか。

実際に英国をこいつでドライブしたことがあるが、実車は写真以上にクールな仕上がり。3億9000万円支払った貴族様には悪いが、個人的にはDB10よりも「キマッている!」と思える。武器はないけどね。

実際このクルマは、2016年夏にイタリアで行われたトリノ自動車見本市でデザインが讃えられ、"プロダクションカー・オブ・ザ・イヤー"を受賞した。また、秋にはドイツのメジャー自動車誌でも、〈ポルシェ〉911や〈ジャガー〉FタイプSVRを抑え、アワードを獲得。つまり、世界中で高評価ってことだ。

デザインについて説明すると、ベースとなったのは数年前に77台だけ世界限定で販売したOne-77。1台数億円といわれたスーパーカーがデザインスタディとなる。ボンネット、フロントグリル、リアフェンダー、テールライトまわりなどは、そのイメージを踏襲する。

限定車のデザインが量産車にできるようになったのは、生産性が高まったから。機械加工でクオリティが高まり、量産できるようになったのが大きな要因だろう。つまり、デザイナーが描いたかっこいいデザインスケッチが現実のものとなったというワケ。こりゃいい傾向だ。

そのことからもわかるように、〈アストンマーティン〉はまだまだかっこよくなっていくはず。英国紳士ならずとも欲しくなるのは自然の成り行きで、やっぱりボンドカーは憧れの1台。

BB20が出るくらいまでには買えるように貯金しておかないと。う~ん、DB30かな……。

ほかにもある! このクルマの楽しみ方&使い方

そんな感じで、あまりのかっこよさからデザインにばかり話がいってしまいがちだが、DB11はなんとすべてが新しい。クルマの骨格となるフレーム構造から心臓部となるエンジンまで、これまでのラインナップとは別モノだ。

特筆すべきはエンジン。これまでDB9や"ヴァンキッシュ"などは6ℓV12エンジンを基本形に、出力違いでそのキャラクターを出してきた。だが、DB11のそれは全くの新設計。排気量5・2ℓのV12を搭載する。しかも、それをツインターボで過給することで、最高出力はなんと脅威の600馬力超えとなる608ps。

これはDBシリーズ最高値で、まんまレーシングカーのスペックだ。〈ポルシェ〉911ターボS(991型前期)の580psを上回る。でもって、これが相変わらずいいサウンドを響きわたらす。「ここはサーキット?」って感じの心地よいレーシーなエキゾーストノートだ。一度聞いてもらうとわかるが、うるさいだけの改造車とは雲泥の差。長年サーキットで培ってきた〈アストンマーティン〉レーシングスタッフの技術力の高さが窺える。

ちなみに、このサウンドはドライブモードで切り替えられる。街中をジェントルに走りたいときはそれなりにすることも可能だ。まさに街乗りからサーキットまで。言い換えると、タキシードからレーシングスーツって感じですかね。

ココにもソソられる!

〈01 運転席〉見た目もよしで、使い勝手は格段に向上!

他のラインナップと異なるデザインのダッシュボード。テクニカルパートナーであるダイムラー社との共同開発で進化度を高めた。直感的に操作できるロータリースイッチ、オプションのタッチパッドなどがそれ。オートパークアシストも装備。

〈02 メーターディスプレイ〉細かい演出がかっこいいんです!

メーター類はセンターの丸型のみ残し、あとはデジタル表示となる。メーターのレタリングがレトロ調でかっこいい。この辺のセンスはさすが。またドライビングモードを切り替えると、カラーも変わるので一目瞭然。〝スポーツ〞は赤くなる。

〈03 エンジン〉まさにいいことずくめの新エンジン!

他のカーメーカー同様、排気量のダウンサイジングを行いながらターボで出力アップを図った。エンジン自体は6ℓ V12よりも小さくなり、軽量化も実現。省燃費にも貢献する。それでいてのオーバー600馬力は魅力的。ギアは8速となる。

SPECIFICATIONS

アストンマーティン DB11
●全長×全幅×全高:4739×1940×1279㎜
●車両重量:1770㎏
●エンジン:5.2ℓ V12 DOHCツインターボ
●最高出力:608ps /6500rpm
●最大トルク:700Nm /1500-5000rpm
●トランスミッション:8速オートマチック
●使用燃料:プレムアムガソリン
●税込み価格:2380万円
●アストンマーティン ジャパン
TEL:03-5797-7281

雑誌『Safari』3月号 P186・187掲載

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文=九島辰也 text:Tatsuya Kusima
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