Safari Lounge
2017.01.24

ビジネスエリートの愛する万年筆 【第25回】マシュー・クラブ[トゥールームス グリル&バー オーナーシェフ]

写真=川上 守 文=真下武久 photo : Mamoru Kawakami text : Takehisa Mashimo

料理と同じで、自ら手を動かすことが大切!

世界的に有名な高級ホテルやミシュラン星つきレストランを渡り歩き、シェフとしてのキャリアを築き上げてきた〈トゥールームス グリル&バー〉オーナーシェフのマシュー・クラブ。メニューや盛り付けを考案する際は、手書きしながら考えをまとめるため、万年筆は欠かせないアイテムだという。本物の価値を知るトップシェフは、どんな万年筆を選ぶのだろうか!?

最愛の人への手紙

さくら&しゅうやへ

いつもお互い
支え合うことを忘れないで。
良いときも辛いときも、
2人で手を取り合って。
愛をこめて

――父より

手書きの文字にはキャラクターが宿る!

インタビュー中もメニューの裏紙を利用して、さらさらと万年筆を走らせていたのは、東京・表参道にある人気レストラン、〈トゥールームスグリル&バー〉オーナーシェフのマシュ—・クラブ。聞けば、普段からメニューの裏紙が彼のノート代わりなのだという。

「メニューは日々入れ替わるので、店には大量の紙が余っています。紙は上質のものですし、なによりもったいないので、私が再利用しているんですよ(笑)」

マシューはメニューを考案する際、万年筆でアイデアを手書きしながら、新しいレシピを生み出すんだとか。万年筆のみならず、ボールペンやデッサン用鉛筆を使って、とにかく自らの手を動かす。盛りつけ方をスタッフに説明するために絵を描き、ときにはロゴやお店の内装まで手描きでデザインしてしまうことも。

「料理も突き詰めれば非常にアナログ作業です。自らの感性に従い、自らの手を動かします。ですから、手で書くという行為は、シェフである私にはしつくりくるのかもしれませんね」

東京では〈銀座•伊東屋〉や〈スパイラルマーケット〉に通い、京都出張のたびにペーパーショップ〈ロッカク〉に顔を出すという文具好きのマシュ—。様々な筆記具をカジュアルに併用しているもののスタッフの採用契約書にサインをするときだけは必ず万年筆を使うという。

「誰かの人生を左右する大切な瞬間です。そういうときはやはり万年筆でなくてはなりません。こちらも身を正し、心を整えてサインします。万年筆には、そうしたセレモニー的な要素も含まれています」

では、万年筆と料理になにか相関関係はあるのだろうか?最後にそんな質問を投げかけてみた。

「万年筆で手書きした文字にはキャラターが宿ります。みんな同じフォントじゃツマラナイですよね?料理も同じです。大量生産はツマラナイ。食材や生産者の方々、料理人のキャラクターが出たほうが味わい深いものになるんです」

愛用の万年筆

マイスターシュテュック ブルーアワー/モンブラン

ビジネスエリートに人気のクール&エレガントなシリーズ!

2015年の発売以来、特にエグゼクティブ暦から高い支持を得ているブルーアワー。信頼のマイスターシュテュックのフォルムはそのままに、ブルーラッカー仕上げのプラチナボディが都会的な印象を加味している!

マイスターシュテュック ル・グラン146 /モンブラン

ずっしり重めのボディがお気に入りのポイント!

万年筆にせよ、ボールペンにせよ、筆記具は重量感のあるものが好みというマシュー。それでいて見た目はスタイリッシュな1本がいいそう。というワケで、定番のマイスターシュチュックも愛用している!

文具小物にもこだわり!

使用シーンに合わせて筆記具をチョイス!

文具小物選びにもこだわるのがマシュー流。万年筆のインクは〈モンブラン〉のパーマネントブルーとミステリーブラックを使い分け。料理のイメージや店舗内装には、〈ファーバーカステル〉のデッサン用鉛筆を使用。芯を細く削ったものと太く削ったものを常時備えている!


PROFILE

オーストラリア出身。オーストラリア、イギリス、アメリカ、メキシコでキャリアを積み、2001年〈パークハイアット東京〉のニューヨークグリル料理長として初来日。〈グランドハイアット東京〉副総料理長、〈ハイアットリージェンシー京都〉総料理長を経て、’09年に〈トゥールームス グリル&バー〉を開業。〈R2 サパークラブ〉や〈ルビージャックスステーキハウス&バー〉など、都内3店舗、海外に1店舗を展開。


COMPANY DATA

●TWO ROOMS GRILL & BAR[トゥールームス グリル&バー]
1800本超の厳選ワインと五感で楽しむグリル料理を!

東京のスカイラインを一望するウォーターテラスとブリッジで結ばれたふたつの空間に、ダイニングルーム、バー、プライベートダイニングルーム、テラス席を擁した人気レストラン。産地を厳選した四季折々の食材を用い、シンプルな技法でその美味しさを引き出したグリル料理をメインに、クリエイティブな料理を提供している。

雑誌『Safari』3月号 P218・219掲載

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