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COLUMN

同じブランドでも“香り”は大違い!
【Vol.28】RANCÉ[ランセ]

2017.04.30

レーヴ・デテ〈右〉
ココナッツとイチジクの夏らしく、爽やかな新作!

祖先へのオマージュとして作られた“リュー・ランセ”のシリーズ。甘めなココナッツに、シチリア産レモン、ビターなイチジクの葉とジューシーな実までが競演している。フルーティだが、爽やかで男性に似合う今どきな仕上がりが魅力的。50㎖ 8500円(ランセ/フォルテ)

ル・ヴァンカー〈左〉
ナポレオンに捧げたという香りは威風堂々とした佇まい!

ジンジャーやナツメグといったスパイスにラベンダー、ゼラニウムなどのハーブが香るオーセンティックな“ル・ヴァンカー”。ラストノートにはレザーやイリス、アンバーなどが効いてくるので、男性らしさと品格のある大人な落ち着きも表現。50㎖ 1万2000円(ランセ/フォルテ)


フレグランスアドバイザー MAHO
外資系メーカーや香水関連会社を経て独立。セミナー講師のほか、パーソナルカウンセリングサロン“プライベート トワレ”を運営。


老舗が放った新作はリゾートに似合う香り!?
かのナポレオンが愛した香水として名高いランセは、伝統の中に革新性が光るブランド。歴史が裏づける定番の安定感とともに、新作はフルーティで南国のリゾートを思わせる香り。新たな歴史が作られる予感!?

―― 今回は香水の聖地・フランスのグラース発祥の老舗ブランドランセです。
MAHO以下M ヨーロッパを代表する高級香水ハウスよ。今、拠点はイタリアにあるんだけど、1795年の創業というからその歴史はすごいわね。
――なんと定番の〝ル・ヴァンカー″は征服者という意味だとか……。
M そうそう。いかにもナポレオンに捧げた香りでしょう。どことなく懐かしくて、威厳に満ちあふれてる。クラシカルな香料が並んで、典型的なメンズの王道なんだけど、でもゼラニウムのグリーン感があるから年寄りっぽくもないわ。今でも十分活躍するでしょ?
―― 確かに! 見た目からも荘厳ですね。縦長のボトルはエジプトから持ち帰ったオベリスクを模しているらしいです。
M そのあたりが、老舗って感じよね。一転して、新作は本当に軽やか。ココナッツをベースに、イチジクを絶妙に効かせた夏感満載。ユニセックス仕様だから彼女とシェアしても素敵よ。
――ココナッツって、日焼けどめを連想するんですが、断然、海に似合う!
M そうなのよ。一歩間違えると安っぽくなるんだけど、そこを品よく大人向けに作っているのはすごいこと。ミルキーで、柔らかいから潮風で冷えた素肌に纏うと温もりと心地よさが倍増するわ。
――なんだか肉感的な表現ですね。
M 香水って本来そういうものなの! モノ作りでも老舗だからって、あぐらをかいてちゃダメ。いつでも新しい攻め手が不可欠。男性も意外な発見があるほうがいいじゃない♡ あなたもいつも同じではなくて、少しは工夫なさいよ。
――あ、余計なスイッチ入れちゃった!


雑誌Safari6月号 P300掲載

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写真=川上 守 構成&文=藤村 岳 photo : Mamoru Kawakami text : Gaku Fujimura

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