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COLUMN

ドライブは楽し!
【Vol.29】新世代スーパーカーは風を味方に疾走する!

2017.09.25

ランボルギーニ  ウラカン ペルフォルマンテ
Lamborghini Huracán Performante

クルマにとって空気抵抗は少ないほうがいい。でも、その空気の流れを推力に変えられたらクルマはもっと速くなるとか。それを確かめたいなら、是非このクルマで!

ランボルギーニ  ウラカン ペルフォルマンテ

“機能美”という言葉がある。無駄を省き、デコラティブなものを削ぎ落としたデザインを持つプロダクトに使われる言葉だ。F1グランプリのレースカーや航空機などがその代表選手だろう。機能を突き詰めた結果、出来上がったデザインが美しいということを意味する。アップル社のPCやダイソン社の掃除機なんかもそれに当たる気がする。

その点からすると、かつてスーパーカーと呼ばれたクルマは微妙な立ち位置だったかもしれない。’70年代や’80年代は特にそうで、デザイナーの個性が前面に押し出されていた。デカイ羽がくっついていたり、ドアの開き方ばかりに話題が集中してしまうなんてこともあった。乗り降りのたびに頭を打ちそうなヤツね。

ランボルギーニ  ウラカン ペルフォルマンテ

そのため、走りのパフォーマンスよりも押し出しの強さが優先されていた面も少なくない。大きくパワフルなエンジンは、直線加速は速いがコーナリングは苦手なんてことも。というか、ドライバーの乗り降りばかりか、視界を確保するという点でも支障が大きかった。まぁ、「それがいい!」というマニアックな意見が通る世界であることは否めませんが。

ランボルギーニ  ウラカン ペルフォルマンテ

ただ、ここ数年その風潮はガラリと変わった、と思う。スーパーカーは見かけ倒しではなく、走りもスーパーなクルマに生まれ変わっているのだ。まさに、“真のスーパーカー”になったのである。

そこで脚光を当てたいのが、この〈ランボルギーニ〉ウラカン ペルフォルマンテ。ウラカンをベースにした究極のパフォーマンスカーとなる。ちなみにペルフォルマンテは、英語に訳すと“ハイパフォーマンス”。スタンダードモデルをチューンしたことを意味する。

ランボルギーニ  ウラカン ペルフォルマンテ

その目玉は、エアロベクタリング。簡単にいうと、空気の流れを調整して推力を補うもの。ALAと呼ばれるシステムでそれを実行する。

でもって、これが実にユニーク。その機能はフロントとリアウイング内にあるのだが、それぞれフラップが内蔵され、必要なときに自動的に動く。高速域では空気をうまい具合に流し、ブレーキング時はそれをダウンフォースに変えてクルマを路面に押しつけるのだ。

さらにいうと、コーナリング時はリアのウイングが真ん中で2つに分かれ、別々の動きをする。コーナー内側のウイングはダウンフォースを、外側は気流を流すようフラップが自動制御されるのだ。風を味方にする。そう、それが21世紀のスーパーカーってことですね。


他にもある!
このクルマの楽しみ方&使い方

空気の流れを味方につける荒技に目がいってしまう、ペルフォルマンテ。だが、基本性能もしっかり上げているのを忘れてはならない。

たとえばエンジン。5・2ℓV10ユニットは、スタンダードのウラカンよりも馬力で30hp、トルクで40Nmもアップされている。最高出力640hp、最大トルク600Nmってのだからまさにスーパーカー。しかもエグゾーストシステムを再設計して、モータースポーツをイメージさせる攻撃性を加えたというのだからたまらない。いったいどんなエグゾーストサウンドを奏でるのか興味津々だ。

軽量化もクルマを速く走らせるキラーコンテンツ。今回〈ランボルギーニ〉の技術陣は新しいフォージドカーボン・コンポジット素材を開発、それを適所に配した。スタンダードモデルよりも40㎏軽いというからお見事。よくよく見るとわかるが、エアベント、パドル、ドアハンドル、センターコンソールはそれだ。

また、インテリアはアルカンターラ生地を使っているのもポイント。人工素材とはいえバックスキンのような見た目のアルカンターラは、いまやスーパーカー御用達。なんたってレザーよりもずっと軽いんだから、好都合ってもの。

そうそう、インターフェイスは“アップル カー プレイ"や“グーグル アンドロイド オート"対応なのでご安心を。使い勝手がいいのもイマドキです!


ココにもソソられる!

〈01 運転席〉アドレナリンが出ないはずがない!
まるでオンラインゲームの実写版のような造りのコックピット。男の闘争心をくすぐる世界観がある。スイッチ類もまるで戦闘機のようなデザインをしている。細部まで凝っているのが〈ランボルギーニ〉らしさ。オレンジの配色もニクい演出だ。

ランボルギーニ  ウラカン ペルフォルマンテ

〈02 フォージド コンポジット〉見てるだけでもレーシーな気分全開に!
軽量化を目的としたフォージドカーボン・コンポジットを配したコックピット。カーボン模様がレーシーな気分を盛り上げてくれるのはいわずもがな。アルカンターラとの相性もバッチリのしつらえを見せてくれる。“フォージド”とは鍛造のこと。

ランボルギーニ  ウラカン ペルフォルマンテ

〈03 ALA〉外からはわかりづらいが、本当にすごい!
これが噂のALA。イタリア語の“エアロディナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ”を略したもの。自動的に空気抵抗を減らしたり、ダウンフォースを強めたりと、ドライバーの運転をサポートしてくれる。こいつはかなり高度なワザだ。

ランボルギーニ  ウラカン ペルフォルマンテ

INFORMATION

SPECIFICATIONS
ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ
●全長×全幅×全高:4506×1924×1165㎜
●車両重量:1382kg
●エンジン:5.2ℓV10
●最高出力:470kW(640hp)/8000rpm
●最大トルク:600Nm/6500rpm
●トランスミッション:7速LDFデュアルクラッチ
●駆動方式:四輪駆動
●最高速度:325km/h
●0-100km/h加速:2.9秒
●3416万9904円~(税込み価格)
TEL:0120-988-889(ランボルギーニ カスタマーセンター)

雑誌『Safari』11月号 P298・299掲載

文=九島事務所 text:Kushima Office

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