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COLUMN

WEEKENDER 週末は国内リゾートへ逃避行!?
【Vol.34】1日1組限定! ただ自分に向き合う旅

2017.09.27
小屋場 只只
KOYABA TADA TADA

 


秋はピクチャーウィンドーの
真ん中に夕日が沈む!

大きなガラス窓の向こうには、瀬戸内の灘。水平線に太陽と月が沈み、頭上に星空が広がる自然絵巻に取りこまれる。1日1組だけに与えられる、贅沢だ。

通年、水平線に沈む夕日が見られる。


新幹線徳山駅から歩いて5分の徳山港。そこからフェリーで大津島へ約40分。小高い丘の中腹に、立派な石組みの門が構えている。かつて黒御影石の採掘で知られていたこの島の、最後の切り出しになったという石だ。石門をくぐり抜け、平屋へ。ダイニング、リビング、ベッドルーム、バスルームがひと続きになっている。どこからも、窓の先に広がるのは、瀬戸内の海。すべてオープンにできるガラス窓は特注。窓枠が切り取る海の風景は、名画のように美しい。

客室の家具はオーナーが自宅用に選んだものを運び入れた。海外で買いつけたものもあれば、作家によるものも。目の前で用意してくれる朝食に使う竈も、作家による陶芸作品で、炊いた米の焦げ目が絶妙にうまい。ソファに腰を据え、海を眺め、ときおり本を読む。自由に使える自分のための時間だ。

デッキテラスから視界に入る唯一の人工物は、大戦時の人間魚雷“回天”訓練基地跡。忘れてはいけない悲しい記憶が切なさを滲ませ、宿から望む大きな景色をより美しくさせるのかもしれない。

丘の中腹に佇む一軒家。


ダイニング。ふぐ料理発祥の地といわれている、九十九島に近く、これからの季節の食の楽しみ。


大津島の名産である黒御影石の最後に切り出されたものがこの門に。部屋から少し上がった五右衛門風呂にも最後の御影石が使われている。

INFORMATION

●KOYABA TADA TADA[小屋場 只只]
場所:山口県周南市大津島宇西田浦2763 番
料金:2 名利用4 万円~、3名利用3万8000 円~、4 名利用3万6000 円~(2 食付き、1 名料金、税別)
TEL:0834-85-2800 (10:00 ~ 22:00)
URL:www.koyaba.jp

雑誌Safari11月号 P320掲載

文=古関千恵子
text : Chieko Koseki

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