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CULTURE カルチャー

2018.11.01

腐った組織に染まってはいけない!
権力に挑んだ男の映画5選

最近、横暴な出来事って多くないですか? 権力を持っている人間こそ謙虚になるべきで、おごっていてはダメ、ですよね!? とはいえ、ひとりでプンプンしていても心の健康によろしくない。そこで今回は、横暴な権力に挑んだ男たちの物語をセレクト。どれも実話ベースなので、その正義心と勇気が胸に響くこと間違いなし! スカッといきましょう!

 

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諦めない執念と地道な努力こそ権力を揺るがす!
『大統領の陰謀』
製作年/1976年 監督/アラン・J・パクラ 出演/ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン

1972年に起きたウォーターゲート事件は、時の合衆国大統領ニクソンを辞任にまで追いこんだ前代未聞のスキャンダルとして語り継がれている。本作は、事件の黒幕を暴くために奔走した2人の新聞記者、ボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインを主人公にしたノンフィクションだ。

ウッドワードとバーンスタインは、ただの押しこみ強盗かと思われた事件に不審な点を見つけ、裏の黒幕がいるのではと疑うようになる。そして地道な調査を進めていくと、なんと“大統領の陰謀”説に近づいていくのだ。

国家の最高権力者=大統領を敵に回しても、正しい報道のために戦い抜いた2人の信念には頭が下がるが、この映画の本質は、派手なスクープの裏側で、どれだけ地道な調査と努力が積み重ねられているのかを明らかにしたことにある。取材をしようにも門前払いは当たり前。気の遠くなるような粘りと確認作業の繰り返しで、少しずつ少しずつ事件の驚くべき真相が浮かび上がる。

絶え間ない地道な努力と、決して諦めない執念。権力者に挑むと聞くとつい派手な見せ場を期待してしまうが、本当に大事なことを教えてくれる硬派な傑作だ。
 

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それが正義なら、たった1人でも戦い抜く勇気がもらえる!
『セルピコ』
製作年/1973年 監督/シドニー・ルメット 出演/アル・パチーノ、ジョン・ランドルフ

1971年、麻薬捜査中の警官フランク・セルピコが狙撃され、重傷を負って病院に搬送された。ただ、普通の麻薬事件と違っていたのは、セルピコを撃ったのは同僚の警官らしいというとんでもない疑惑だった!

アル・パチーノが実在の警察官を熱演した『セルピコ』は、警察内の腐敗と汚職にたった1人で闘った男の実話だ。正義を守るという信念をもって警察学校を卒業するも、実際に配属されてみると、賄賂とサボリが横行するどうしようもない現実に愕然とする。しかしセルピコは決して賄賂を受け取ろうとせず、同僚から疎まれ、あんな奴は早く死んだらいいと危険な現場に回されたりするのだからもうメチャクチャ! しかしセルピコは、史上はじめて公然と内部告発をした警官となり、今もアメリカのヒーローとして語り継がれている。

映画では、もう本当に誰ひとり味方がいない中、決死の覚悟で自分を貫く姿にハラハラさせられながらも応援せずにはいられない。日本では“空気を読む”ことが美徳とされがちだが、“絶対に空気を読まない男”の奮闘に胸が熱くなること間違いなし!
 

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人生を棒にふってでも会社の不正を暴く、それが男だ!
『インサイダー』
製作年/1999年 監督/マイケル・マン 出演/ラッセル・クロウ、アル・パチーノ

会社の中にいると、自分の信条を曲げても、仕事に身を捧げなくてはならない局面がいくつもある。サラリーマンはつらい。けれども会社が健康被害の情報を隠蔽しているせいで、多くの人が命を落としているとしたら? そんなジレンマに立たされたタバコ会社の社員が、決死の想いで内部告発者=インサイダーに。そして彼の告発をテレビの電波に乗せようと戦ったテレビプロデューサーがいた!

ラッセル・クロウとアル・パチーノ、名優2人がガッツリと共演した『インサイダー』は、ただ大企業の悪辣なやり口を告発するだけでなく、報道をもみ消そうとする強大な圧力との闘いを描いている。経済界、政界を巻きこんで、ありとあらゆる方向から迫りくる妨害に、個人は太刀打ちできるのか?

ラッセル・クロウもパチーノも、男くささが魅力のスターだが、本作でのラッセルはどことなく挙動不審で弱々しい。それもそのはず。内部告発なんかしたら、下手したら自分の人生を潰されかねないとわかっているから。ビビリながらも、やるべきだと信じたことをやり通す。そんな庶民の本気に心を打たれる逸品だ。
 

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訴訟に負けて破産するも、最後まで正義と誇りを胸に戦い抜く様に感動!
『シビル・アクション』
製作年/1998年 監督/スティーヴン・ザイリアン 出演/ジョン・トラボルタ、ロバート・デュヴァル

テレビで法律相談をしているタレント系弁護士が、大企業を相手取った環境汚染訴訟に乗り出した。もちろん莫大な示談金をぶんどって、自分の名前を上げるのが目的。ところが大企業御用達の老練な弁護士に手玉に取られて、訴訟は大失敗してしまう……。

巨悪に挑む弁護士――というのは映画の世界でも引っ張りだこの存在だが、『シビル・アクション』の主人公ジャン・シュリクマンの場合は勝手が違う。訴訟に勝てず、原告団の信頼を失い、そしてなによりも、訴訟費用がかさんで破産への道をまっしぐらに突き進む!

ぶっちゃけ現実の世界では、必ずしも正義が勝つわけではない。山師めいたゴリ押し弁護士だったシュリクマンは正義に目覚めるのだが、その先は予想をはるかに超えたイバラの道だったというあまりにもリアルな展開。ノンフィクションなので当然といえば当然だが、しかしそれでも自分が見つけた正義のために再起を図る姿に、「もういいんだ! あきらめろ!」と思うか「ガンバレ! 応援してるぞ!」と思うかで、自分自身の価値観まで試されてしまう試練の力作である。
 

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権力に立ち向かうとき、スノーデンの勇姿を思い出せ!
『スノーデン』
製作年/2016年 監督/オリバー・ストーン 出演/ジョセフ・ゴードン=レヴィット、シャイリーン・ウッドリー

エドワード・スノーデンといえば、アメリカのCIAや国家安全保障局のために働いたことで国家権力がハッキングや盗聴をしている事実を知り、ビデオカメラの前で暴露。世界中に衝撃を与えた人物だ。しかもそれが国防目的ならまだしも、世界を支配するためなのだから黙ってはいられなかったわけだ。

ジョセフ・ゴードン=レヴィットがスノーデンに扮した伝記映画を観ると、諜報組織を相手取るには、いかに細心の注意が必要なのかがよくわかる。まずメールは絶対に暗号化。パソコンのカメラはハッキングされて勝手に起動されてしまうので、物理的にテープを貼って隠すべし! インターネットが必需品となった現代社会でプライベートを守るための豆知識が満載で、映画史上でも稀に見る“役に立つ伝記映画”ではなかろうか。

告発によって、スノーデンは自分が生まれ育った祖国アメリカから“国家の敵”と見なされてしまう。逃亡の身で、今もアメリカに帰国することができないでいる。この5作品の中では挑んだ権力が一番強大で、かつ内部告発をしたリスクも大きかったわけだ。しかし、それほどまでの決意の強さと重みを持って挑んだ正義心を、本作を観ながら感じてほしい。
 

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文=米原とおる text:Toru Yonehara
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