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COLUMN

この映画にムネアツ!
『ピーターラビット』『ランペイジ 巨獣大乱闘』

2018.05.17

物語で選ぶ編
ムネアツなポイントは? “少年コミックのようなノリの面白さ!”

『ピーターラビット』

日本でもキューピーのキャラクターとして使われるなど、“癒し系”のイメージが定着しているピーターラビット。しかし原作は、畑を荒らすウサギたちと人間が攻防する面もあって、ピーターラビットのお父さんも人間に捕まってパイにされてしまうなど、けっこうブラックなテイストだったりする。今回の映画化では、そんな原作のエッセンスも忘れずに、とにかくテンポよく、そして痛快に突き進むエンタテインメントが追求された!



舞台となるのは、イギリスの湖水地方で、草原や森の木々など美しいグリーンがスクリーンに広がる。それだけで観ているこちらは一気に爽やかな気分に! その穏やかな風景を、ピーターを中心としたイタズラウサギ軍団が、あの手この手でかき乱す物語。庭の野菜を巡って“宿敵”だったマグレガー爺さんが急死し、ピーターたちが大喜びしたのも束の間、爺さんの親戚である若きマグレガーが、さらに手強い敵として立ちふさがる。ウサギvs.人間のエスカレートする戦いは、文字どおり抱腹絶倒。原作の絵本を軽々と超え、少年コミックのようなノリで楽しませてくれる!



ウサギのほかにも多数の動物キャラが活躍するのだが、もちろん彼らはCG。その外見はとってもリアル。微妙な表情の変化で感情が伝わり、“現実感”と“作り物感”のバランスが完璧だ。特にウサギたちがなにかを企んで邪悪な表情をみせる一瞬、目やヒゲのわずかな動きに、クリエイターたちの才能が発揮されているので注目を。



人間のキャストも動物たちに負けないインパクトで、ピーターたちのよき理解者である画家のビアを演じるローズ・バーンの、まだまだキュートな魅力が全開。そしてマグレガー役のドーナル・グリーソンが、ピーターたちの攻撃にさらされて七転八倒する姿に大笑い。この人、『スター・ウォーズ』でも“さえない悪役”がハマっており、この路線で大成功するかも!? メインキャスト2人とCGキャラたちの相性は完璧だ。



『ピーターラビット』
製作・監督/ウィル・グラック 出演/ローズ・バーン、ドーナル・グリーソン、サム・ニール 配給/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2018年/オーストラリア・アメリカ・イギリス合作/上映時間95分

5月18日より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
 

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